安定した使い心地で評価の高い『Windows7』。
今回から、海外在住者にとっても嬉しい限りの『
Windows7 ダウンロード版』が登場しました。
これまでは、パッケージ版を日本のネットショップで購入し、海外転送するしか手段がなかったのですが、ダウンロード版なら「マイクロソフト・ストア」で、24時間、いつでも購入できるのでとても便利です。
ここではWindows Vistaにおける、マイクロソフト・ストアから購入、ダウンロード、アップグレードの手順について説明しています。
「Vista」と「XP」では、手順の異なる点がありますので、アップグレードの前に、必ずこちらの記事をご参照下さい。
以下の記事は、【TOSHIBA/dynabook TX 2008年秋冬モデル】での動作を元に記載しています。
スペックは、
CPU インテルCore Duo プロセッサー P8400 2.26GHz
メモリ 4GB(デュアルチャネル)
HDD 320GB
接続環境は、
海外の社内LAN(速度54.0MPs)です。
Vistaからのアップグレードは、比較的、簡単にできます。
私のPC環境の場合、デスクトップ、ATOK、インターネットなどの設定は自動的に引き継がれていますし、テキストエディタや画像編集などのアプリケーション(無料ソフトも含む)も問題なく動作しています。(Windows98レベルのかなり古いバージョンでもOK)
「ソフトウェアを上書きするような感覚で出来た」という感じです。
ダウンロード版とパッケージ版の違いは、ダウンロードの場合、「自分で起動ディスクを作成しなければならない」という点ですが(ISO形式でダウンロードした場合)、これも公式サイトが配布しているツールを使えば、音楽CDを作成するような要領で簡単に出来てしまいます。
何年もパソコンを使い込んでいる方なら、ガイドブックは特に必要ありませんし、ネットで公開されている情報だけで十分です。
使用に必要な「プロダクトキー」も、マイクロソフト・ショップの「アカウント」でいつでも確認することができます。
また、ダウンロード版の場合、「ファイルのダウンロードは購入から1年以内、4回まで」という制限がありますが、自身が作成した起動ディスクに関しては、使用期限はありません。ダウンロードしたファイル本体も同様です。
(外付けハードディスクに保存したISOファイルが1年後に使えなくなる、という事はない)
感覚で言えば、ガイドブックと起動ディスクが有るか、無いかの違いだけです。
海外在住の方はもちろん、「ゴミを出したくない」「今すぐアップデートしたい」という方におすすめです。
★アップデートの前に★
1) Vistaからのアップデートの場合、既存のフォルダやファイル、設定などはそのまま受け継がれますが、XPからのアップデートは「新規インストール」になります。
詳しくは、マイクロソフト公式サイト、「アップデート徹底ガイド」をご覧下さい。
2) Windows7には「Windows メール」「Windows フォトギャラリー」「Windows ムービーメーカー」が搭載されていません。
特に、メールに関しては、Vistaからのアップデートの場合、「Windows Liveメール」に置き換わります。
Windows メールで使用していたアドレス、メールアカウント、受信箱のメールなどは自動的に引き継がれますが、万一の場合に備えて、アドレスや重要なメールはバックアップを取っておきましょう。
3) Vistaからのアップデートは非常にスムーズで、特別な設定や作業は必要ありませんが、万一の場合に備えて、重要なデータは必ずバックアップを取っておきましょう。
4) 海外の接続環境(ナローバンド)の場合、ダウンロードに2時間かかります。予期せぬ切断にご注意下さい。
5) Windows7のアップグレードには約2時間を要します。必ずAC電源を確保して、作業を始めましょう。アダプタ接続の緩みにご注意下さい。
6) ISO形式でダウンロードした場合、「起動ディスク」を作成する必要があります。
書き込み可能なDVDディスク、USBメモリ(4GB以上)を用意しましょう。
詳しくは、【公式サイト 起動ディスクの作成】を参照のこと。
購入前に、上記リンクで配布されているWindows 7 USB/DVD ダウンロード ツールを入手しておくと、スムーズに作業できます。(下記参照)
7) ダウンロード版に関しては、下記のような制限が設けられています。
プロダクトキーを入手したら、なるべく早くファイルをダウンロードして、起動ディスクを作成しましょう。
自身で作成した起動ディスクに関しては、使用期限はありません。

8) 入手したWindows7をインストールできるPCは1台限りです。
「ダウンロード」「起動ディスクの作成」「アップグレード」は、同じPCで一貫作業するのがベストです。
ダウンロードからアップデートまでのおおまかな流れは次の通りです。
・Step1 重要なファイルのバックアップ
・Step2 Windows 7 USB/DVD ダウンロード ツールの入手
・Step3 購入手続き
・Step4 Windows7ダウンロード版の入手
・Step5 起動ディスクの作成(ISOファイルの場合)
・Step6 互換性をオンラインでチェック(使用中のPCがアップデートに対応するかどうか)
・Step7 Windows7へアップグレード
Windows メールを引き継ぐ場合
・Step8 Windows Liveの入手
§ ダウンロードの前に:「Windows 7 USB/DVD ダウンロード ツール」の入手(ISO形式の場合)
マイクロソフト・ストアからダウンロードしたISO形式のファイルは、DVDやUSBメモリに「起動ディスク」として作成してはじめて、アップデート用OSとして使用可能になります。
起動ディスクを作成するには、公式サイトで配布されているダウンロードツールが必要です。
購入の前に入手しておくと、後の作業がスムーズに行きます。
まず、公式サイト「起動ディスクの作成方法」にアクセスし、ダウンロードツールを入手します。
配布先のリンクは、「ここ」にあります(少々、分かりにくい)

任意の場所にファイルを保存し、アイコンをクリックして「実行」すると、セットアップ・ウィザードが開きます。
手順に添ってインストールが完了したら、いったん、プログラムを閉じます。

§ ダウンロード版の購入
まず、マイクロソフト・ストアの
Windows7 ダウンロード版にアクセスします。
「ダウンロード」を選んで、「カートに入れる」をクリックします。

注文内容を確認したら、「注文手続き」をクリックします。
次に、住所や支払い方法を入力して、手続きを完了します。
海外在住の場合、日本の実家やオフィスの住所を入力すればOKです。

注文が完了したら、画面右下方に「プロダクトキー」が表示されるので、しっかりメモしておきます。

次に、ダウンロードの種類を選びます。
ダウンロード先は、HDD内でも、外部記憶装置(USBメモリ、外付けハードディスクなど)でも、どちらでも構いません。
ファイル形式はexeでも、ISO形式でも大差ありませんが、ISOの方がワンクリックで済むので便利です。
ISOファイルは、上記の「Windows 7 USB/DVD ダウンロード ツールを介して、『起動ディスク』を作成してはじめて、アップデート用のOSとして使用できます。
ファイル単体ではアップデート作業はできませんので、ご注意下さい。

ダイアログが表示されたら、保存先を指定して、ファイルを保存します。

海外の接続環境(ナローバンド)の場合、2時間近くかかるので、予期せぬ切断にご注意下さい。
§ 起動ディスクの作成(ISO形式の場合)
ISO形式としてダウンロードした場合、起動ディスクを作成する必要があります。
先にインストールした「Windows 7 USB/DVD ダウンロード ツール」を起動します。
ダイアログ・ボックスが開くので、ファイルを指定します。

ダウンロードしたISOファイルのアイコン。

次に、起動ディスクを作成するメディアを選択します。

DVDを指定した場合。

起動ディスクが作成されました。

起動ディスクに関しては、使用期限はありません。
できれば、分かりやすい場所に、プロダクトキーをメモしておきましょう。
§ 互換性のチェック
いよいよアップデート作業に入ります。
公式サイトにアップデートの手順が紹介されています。今一度、ご一読下さい。
起動ディスクを挿入して、「実行」をクリックします。(DVDから立ち上げた場合)

セットアップ・ウィザードが開き、「互換性をオンラインで確認する」と「今すぐインストール」という二つの選択項目が現れます。
ここでは、まず「オンラインで確認」を選択します。(この画像は公式サイトから取っています)

すると、確認のウィザードが現れるので、「確認を開始する」をクリックします。

ちなみに、私のPCでの結果は次の通りです。


大半が、購入時にプリインストールされていたTOSHIBAのオリジナルプログラムで、ほとんど使っていなかったので良しとしました。
それにしてもApple社の「iTune」に対しては、「アンインストールをお勧めします」というのは手厳しいですね。アップグレード後も問題なく動作しましたが・・。
確認ができたら、再びインストール画面に戻ります。
§ Windows7へアップグレード
アップデート作業には約2時間かかります。
まず、マウス、プリンター、外付けハードディスクなど、すべてのデバイスをパソコンから外します。
「プロダクトキー」のメモを手元に用意します。
AC電源がきちんと確保できているのを確認してから、「今すぐインストール」をクリックします。
ライセンス条約に同意したら、Vistaの場合は「アップグレード」を選択します。

ファイルの上書きが始まります。
途中、数字などがまったく動かず「故障かな?」と思うことがありますが、文字の横の「黒い線」がピッピと動いていればきちんと動作しています。
上書きが完了するまで、約2時間かかりますが、PCの側から離れないようにしましょう。

上書きが完了すると、「プロダクトキー」の入力画面になります。間違えないように。

この後、Windowsのセットアップ、タイムゾーンの選択を設定すれば完了です。
この後、再起動しますが、何もしなくても、Vistaの時とまったく同じ設定のままです。(レオさまに再会)

§ Windows Liveメール の入手
「Windowsメール」の設定およびメールをそのまま引き継ぐ場合、「Windows Liveメール」が必要になります。
公式サイトからダウンロードして、アプリケーションを実行すれば、アドレス、メールアカウント、受信箱のメールがそのまま引き継がれます。

Liveメールでは、「送受信」という項目はなく、「同期」がそれに当たります。

受信したメールはアカウントごとに振り分けられます。

§ で、肝心の使い心地・・
ファイルは探しやすくなりました。

「お気に入り」→「現在開いているフォルダをお気に入りに追加する」で、よく使うフォルダにワンクリックでアクセスできます。

複数のアプリケーションやファイルを立ち上げて作業する事が多い場合、タスクバーのサムネイル表示も有り難いです。
不要なファイルもワンクリックで閉じることができます。

アイコンを右クリックすると、選択肢も豊富。

タイトルバーの一部をシェイクしてウィンドウを最小化する「Aeroシェイク」や開いたウィンドウを画面の端へドラッグするだけでサイズ変更できるスナップも、最初は「こんなの要らないけどなあ」と思っていましたが、使ってみると意外と便利。
まだアップグレードしたばかりなので、他の新機能は使いこなせていないのですが、確かに食い付きは早くなったと思います。
旧型のPCだと余計でそう感じるのではないでしょうか。
ついで言えば、画面が微妙に綺麗。より「なめらか」になった感じがします。
気になるソフトウェア(無料ソフトウェアも含めて)も、すべて問題なく動作しています。
最近のPC機種で、Vistaが割と軽快に動作していた環境であれば、「絶対的にアップグレードすべき!」というものではないですが、「複数のアプリケーションを立ち上げて、同時に作業する」「よく使うファイルをワンクリックで開きたい」など、作業の簡素化を図りたい方には、強くおすすめです。
あと、メモリの消費量が一定にコントロールされているので、長く、複数のアプリケーションを使い続けても、作業ペースが落ちない、というのも特筆すべき点だと思います。
Vistaからアップグレードする場合は、「XPからVista」のような『失敗感』は無いと思いますので、ぜひ試してみて下さい。
By: 阿月まり
Category: PCとインターネットの小技&グッズ
Tags: PC&周辺機器, PCソフトウェア