2012年1月
データの移行に伴い、phpコードの文字化けが発生している箇所があります。
&lti や > のような文字化けが出ているコードはコピーしないでください。
現在、手直し中です。すみません。

WordPressのメリット・デメリット

ここではWordPressのメリットとデメリットについて説明しています。

サイト種類や目的によって評価は大きく異なりますが、ここでは「管理(サーバー含む)」と「カスタマイズ」の観点から、WordPressの使い勝手について述べています。

導入を検討されている方は参考にどうぞ。

§ WordPressとは

分かりやすく言えば、WordPressはブログ作成ツールです。

たとえば、楽天ブログでアカウントを取って、管理画面に入室すれば、そこには投稿画面があり、ファイルマネージャーがあり、サイドバーのウィジェットがあり、ブログを作成するためのツールが全部そろっていますね。

WordPressはこのブログ作成ツールそのものです。

本体ファイルをインストールし、管理画面にログインすれば、そこには投稿画面があり、ウィジェットの設定があり、、、記事をアップすれば、ブログの完成です。その過程は5分とかかりません。

WordPress 管理画面

では無料ブログとどう違うのか?

まず無料ブログには様々な規制があります。

・容量の制限
・デザインやレイアウトの制限
・広告の制限
・java script や jquery などの機能の制限
・ドメインの制限
・アーカイブの保存ができない

などなど。

テキスト主体の記事を日記ブログとしてアップするには問題ないですが、「会社のオフィシャル・サイトを作りたい」「本格的なアフィリエイト・サイトを作りたい」「CGや写真などをプロ仕様のデザインで公開したい」など、特別な目的がある場合、無料ブログだと借り物みたいで体裁も悪いし、とりわけ商用だと「自前のホームページを作る経費もないのか」と軽く見られますよね。

巷では「ブログブームの終焉」「オワコン(終わってるコンテンツ)」とか言われていますが、不特定多数に幅広くアピールする上でブログの効果はまだまだ無視できません。facebookやTwitterはあくまでフォロワー限定のコミュニケーション・ツールであり、より裾野を広げるにはやはりブログのような「開かれたコンテンツ」が必要だと思います。

WordPressは、運営するにあたり、MySQLデータベースをもったサーバー環境が必要ですし(多くはレンタル)、ブログの体裁を整えるには、最低限、HTMLとCSSの知識が必要です。PHPの基礎知識もいずれ学ぶことになるでしょう。

そういう面で玄人向けのツールではありますが、私のように「MySQLって、な~に??」みたいな超初心者でも、1ヶ月ほどいじればコツがつかめてきますし、WordPressの楽しさを知ったらPHPをはじめとする専門知識も苦にならなくなってきます(とにかく馴れです!)。

また世界中に何千万というユーザーが存在し、有志による無料のテンプレートや拡張機能もどんどんリリースされて、非常に活力のあるツールですので、興味のある方はどんどんチャレンジしていただければ、と思います。

とりあえず、中を見てみたい方は、http://ja.wordpress.com/で、簡単に無料ブログを作成することができます。

記事作成やウィジェット設定など、一通りの機能が使えますので、ぜひ試してみてくださいね。

§ WordPressのメリット

WordPressは、無料ブログやHTMLサイトと違い、どのようなメリットがあるのでしょうか。

  1. 拡張性にすぐれ、カスタマイズの自由度が高い
  2. 更新作業やリスト作成などが容易である
  3. インストールが簡単
  4. テーマ・テンプレートが豊富
  5. ウィジェットで簡単にカスタマイズできる
  6. 検索エンジンに強い
  7. 既存のサービスによる制限がない



◆ 拡張性にすぐれカスタマイズの自由度が高い

サイトを構築する際、「タグ別の記事リストを作成したい」「フォトギャラリーを作成したい」「スライドやモザイクなど、お洒落なエフェクトを取り入れたい」「最新のTwitterを表示したい」etc、様々なリクエストがあると思います。

WordPressの場合、プラグインを使えば、シロウトには難しいエフェクトもクリック一つで取り入れることができます。

種類も「デザイン」「写真」「動画」「Twitter」「SEO」「サイトマップ」「Amazon」など、非常に豊富。

WordPress 公式 プラグイン置き場http://wordpress.org/extend/plugins/

そして、これらのプラグインは、管理画面の『プラグイン』→『新規追加』から、いつでもワンクリックでインストールすることができます。
たとえばTwitterで検索すると、関連するプラグインのリストが表示されます。

プラグインの検索とインストール

プラグインに関する詳細な情報もシャドウボックスで表示されます。あとは「今すぐインストール」をクリックするだけ。
プラグイン 詳細の画面

英語の説明が大半ですが、人気プラグインはWordPressユーザーによる日本語情報も豊富ですし、自動で日本語化されているプラグインも少なくありません。

「え? こんなプロ仕様が?」というような事が本当に出来ちゃいますから、凝りたい方には非常におすすめです。



◆ 更新作業やリスト作成などが容易である

たとえばHTMLサイトの場合、図のようなサイドバーを作成するには、いくつものタグを書き込まなければなりません。フレームを使わない場合、すべてのページに記述が必要となります。

HTMLサイトのサイドバー

HTMLサイトの場合

WordPressの場合、テンプレート・タグやプラグインの使用により、様々な記事リストが簡単に作れます。

たとえば、カテゴリー・リストの場合、「カテゴリーIDが3,5,9,16のカテゴリー名を名前順に表示する」というテンプレート・タグを書き込むだけで、上記のようなナビゲーションが出来上がります。

サイドバーに表示したい場合は、sidebar.phpというファイルに一度書き込めば、すべてのページに共通して表示されます。

<ul>
<?php wp_list_categories('orderby=name&include=3,5,9,16'); ?>
</ul>

記事を更新する度に、インデックスにリンク・タグを書き足したり、新着情報に追記する必要が無いため、余計な手間が省けますし、リンク切れの防止にもなります。

他にも、タグ・クラウドや抜粋表示、サムネイル付き記事タイトルなど、自在にカスタマイズできます。

こうした効率性のよさもWordPressの魅力です。



◆ インストールが簡単

WordPressをインストールする場合、以前は公式サイトからファイルをダウンロードし、自分で一つずつサーバーにアップロードする必要がありましたが、現在は格安サーバーの大半が「自動インストール機能」を備えており、クリック一つで設置できるようになっています。

もちろん、手動でインストールする場合も、本体ファイルのアップロードとデータベースの設定さえ間違わなければ約5分で開設できます(ウィザードにしたがって、データベース名、ホスト名、パスワードを入力するだけ)。
数あるブログツールの中でもダントツの手軽さです。



◆ テーマ・テンプレートが豊富

WordPressは世界的にユーザーが多いことから、無料のテーマ・テンプレートが非常に豊富です。
20ドル~40ドルぐらいでハイセンスな有料テンプレートを購入することも出来ます。
まったくの初心者でも、管理画面の『テーマ』で「有効化」するだけで、すぐに使い始めることができます。
またテーマの変更もワンクリックで可能です。

テーマ・テンプレートの管理



テーマ・テンプレートを探すなら……
WordPress公式サイト テンプレート置き場
公式サイトのテンプレートなので、安全性は高いです。もちろん無料です。



◆ ウィジェットで簡単にカスタマイズできる

WordPressの便利な機能の一つに「ウィジェット」があります。
これはドラッグ&ドロップするだけで、「新着記事」「タグクラウド」「カテゴリー」といったナビゲーションが手軽に表示できる機能です。テーマ・テンプレートによっては、フッターやインデックスに設置することもできます。

WordPressのウィジェット

実際の画面。テンプレート・タグが理解できなくても、ウィジェットで簡単にカスタマイズ。

ウィジェットによる実際の表示



◆ 検索エンジンに強い

周知のことですが、WordPressのファイル構成は検索エンジンに強いと言われています。
中でもWordPressはGoogleとの相性は抜群。
「WordPress 検索エンジン 有利」といったキーワードで調べてみてください。いろんな方が実証されています。

◆ その他、出来ること

・Twitterやfacebookへの自動投稿
・広告や画像などのローテーション表示
・コンテンツに応じたサイドバーやヘッダーなどの自動切り替え
・カテゴリーやタグに特化した情報の表示(映画カテゴリーにだけレンタルDVDのバナーを出す、など)
・YouTubeやFlickrなどメディア・サイトからのコンテンツの取り込み、ギャラリー化
・高機能メールフォームの設置
・子ブログの作成、ブログのグループ化
・モバイル対応テンプレートの自動表示
・SEO最適化(サイトマップ作成、個別のタイトル設定、リンクのカスタマイズ、ヘッダーの圧縮など)
・データベースの自動バックアップ

他にもいろいろあります。

§ WordPressのデメリット

WordPressにも当然のことながらデメリットはあります。
自サイトや自分自身の性格をよく考慮した上で、導入を検討してください。

  1. 英語の情報がメインである
  2. サーバーやインターネットの環境に左右される
  3. 複数サイトの管理には向かない(現時点で)

◆ 英語の情報がメインである

日本でもWordPressユーザーが増加し、プラグインの使い方、テンプレートのカスタマイズ、トラブルシューティングなど、様々な日本語情報が提供されています。

しかし、主な情報は英語であり、日本語サイトに解決策が見つからない場合や詳細な情報が欲しい場合、海外のプラグイン作者に問い合わせたり、フォーラムを参照したい場合など、英語の「読む・書く」が必須になってきます。

「英語見ただけでアレルギー」の方は、管理画面に英文を見ただけでタメイキかもしれません。


◆ サーバーやインターネットの環境に左右される

オフラインでファイル編集ができるHTMLサイトと異なり、WordPressは絶対的に安定したオンラインの環境が必要です。

またPHPで動的生成することからサーバーの負荷も高く、運営がスムーズに行くかどうかはサーバーの性質に依るといっても過言ではありません。サイトがいつも重い状態だと、モチベーションも低下しますしね。

またWordPressは本格的にカスタマイズするとなれば、ケータイやタブレットのような小型ツールではとても間に合いません。

そういう意味で、環境に左右されやすいツールだと思います。



◆ 複数サイトの管理には向かない(現時点で)

ブログ構築ツールの中には、一つの管理画面で複数サイトの管理ができるものがありますが、WordPressにはその機能は備わっていません。
基本的に、一つのサイトに一つのWordPressをインストールする必要があります。(データベースは1個で複数設置可能)

最新版のWP3.0から「マルチサイト」の機能が備わり、一つのWordPress本体で複数サイトの設置ができるようになりましたが、「サブドメインもしくはサブディレクトリで設置」「タグやカテゴリーのスラッグ変更ができない」「プラグインによっては動作しなくなる」「データベースを分けることができない」など、みなが思い描くような『一つの管理画面で複数サイト管理をする』までには至っていません。

有料プラグインを使えばカスタマイズ出来ることもありますが、個人が気軽に利用するにはまだまだ程遠いです。

もちろん、これから開発が進み、もっと手軽に複数管理できるようになるかもしれませんが、現在の流れでは少なくとも1~2年はかかるのではないか、という感じです。

二つ、三つの子ブログならともかく、10も20もサイトを量産して、効率的に管理するとなれば、WordPressは煩わしいかもしれません。

参照記事はこちら→『WordPress3.0 ネットワーク構築のポイント ~サブディレクトリを使う場合~

◆ シロウト向けであって、初心者向けでない

自分自身がブログツールとして活用するならともかく、仕事で一般のカスタマーさんに納品する場合、管理画面にWordPress独特の仕様があるので、「ここにこう、記事を書いて、公開ボタンをクリックすればいいんですよ」と言っても、難しく感じる方も多いのではないかと思います。

場合によっては、突然、英語のメッセージが出たりしますし、ある程度、無料ブログで慣らしているような人ならともかく、「まったくの初めて」となれば、相手が引いてしまうこともあるかもしれません。管理画面もいろいろカスタマイズできるのですが。

またPHP系の宿命として、「コードのスラッシュが一つ抜けただけ」で画面が真っ白になり、サイトが飛んでしまうことも少なくありません。馴れていないと単純ミスの復旧にも大変な労力を要します。

WordPressはシロウトでも簡単にブログが使えますが、「プログラムやサイト作成、まったく初めて」という方には、やはり敷居が高いかもしれません。

§ WordPressのココが超おすすめ!

私が一番気に入ってるのは「カスタムポスト」です。

カスタムポストは、通常投稿とは独立して記事グループを作成する機能です。

カスタムポストを使えば、商品ページとは別に「店長のおすすめ日記」みたいなサブコンテンツを独立表示させたり、Twitterに投稿しているプライベートなつぶやきを体系的にまとめたり、会員専用のページを作成したり、いわゆるCMS化が簡単に出来るからです。

ただ、現段階では、「フィードが表示されない」とか「一般の投稿と一緒にアーカイブリストが作れない」とか不便な点も多く、かなり突っ込んだファイル編集をしないと、本当の意味で「自由自在」とはいかないのですが、WordPressの進歩を見ていると、こうした問題も1~2年の間にクリアされて、ますます使いやすくなるのではないかなと思います。

WordPressの最大の利点は、「コンテンツの特化と集約」ですね。

サイトの内容にもよりますが、映画には映画の、音楽には音楽に特化した情報に絞り込むことで、訪問者が情報を拾いやすくなるし、記事グループの中でのクリック率も向上するからです。

あれもこれも漠然と羅列されて、無関係なブログパーツや広告バナーでいっぱい埋まっているより、好感をもたれやすい、というメリットもありますね。

数年前のブログブームに比べれば、訪問者の目も肥えてますし、これからますます「シンプル&ディープ」が求められてくるのではないかと思います。また検索エンジンも、そういうブログを好んで上位表示するようになると思います。

WordPressの特長は、こうした「コンテンツの特化と集約」がテンプレート・タグやプラグイン、ポストタイプなどで簡単に出来てしまう点であり、これを使いこなせば、非常にユニークな、クリック率の上がりやすいサイトが構築できます。

最初の取っ掛かりこそ面倒に感じますが、1ヶ月も触れば要領が分かってきますので、興味のある方はぜひトライしてください♪ 

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